東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

未曽有の大流行 インフル長期化の恐れ A香港型がじわり増加

写真

 一週間に報告されるインフルエンザ患者数が一九九九年の調査開始以来、三週連続で最多を更新するなど、過去に例のない大流行が続いている。中国や欧州でも拡大しているB型ウイルスへの感染が多いのが特徴だが、最近は米国で広まっているA香港型ウイルスの検出が目立ってくるなど新たな懸念材料も浮上。専門家の間では「流行が長引く可能性がある」との見方も出ている。

 厚生労働省に二月四日までの一週間に報告された一医療機関当たりの患者数は五四・三三人で、三週連続で五十人を突破。五十人を超えたのは二〇〇五年以来で、今季の流行がいかに大規模なものかが分かる。新型インフルエンザが発生した〇九年のピーク時は四十人未満だった。

 特徴は、A型とB型が同時に流行していることだ。B型の患者は例年二月ごろから増え始めるが、今季はなぜか前倒しで増加した。川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長によると、B型が大半を占める流行は数年おきに発生するといい、「通常のA型の流行にB型が乗っかっているような形となり、急激に患者が増えたようだ」と分析する。

 B型は日本だけでなく中国や欧州でも広がっており、東北大の賀来満夫教授(感染症学)は「A型とB型が同時に流行するのは珍しい。B型に何らかの変異が起こっていないかも含めて、今後解析が必要だ」と話す。

 A型には、〇九年に新型として流行したH1N1型や、A香港(H3N2)型などの種類がある。直近五週間で検出されたウイルスの種類はH1N1型が多い状況が続いていたが、四日までの集計でA香港型が逆転した。

 A香港型は米国で大流行、今季は既に六十人を超える子どもの死者が出ている。日本でもA香港型が増え始めたことを受け、賀来教授は「A香港型は高齢者を中心に重症化しやすいといわれており、一層の注意が必要だ」として予防策の強化を訴えている。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報