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【社会】

<子どものあした>教室の望ましい温度 10〜30℃→17〜28℃へ

 文部科学省は、学校の教室の「望ましい温度」の基準を五十四年ぶりに改定する。一九六四年の通知以来「一〇度以上、三〇度以下」としていたのを、「一七度以上、二八度以下」へ変更。熱中症対策の必要性が高まったことや、家庭にエアコンがあるのが普通になったことなどから、冬の最低温度を上げ、夏の最高温度を下げる。

 二〇一六年度に開かれた有識者検討会で、六四年通知の基準は、子どもたちの快適な学習環境にふさわしい温度ではないとされ、見直しが決まった。厚生労働省が事業所の室温基準を一七〜二八度と定めていることも参考にした。

 学校へのエアコン設置が進み、温度管理がしやすくなってきたことも背景にある。文科省調査で、公立小中学校普通教室の冷房設置率は、一九九八年の3・7%から昨年四月は49・6%に。担当者は「校舎の耐震化が一段落し、次は空調、という空気が自治体の間にある」と話す。

 新しい基準は三月十六日まで意見公募し、新年度から実施する予定。

 今回の変更について、内田良・名古屋大大学院准教授(教育社会学)は「『暑さ寒さを乗り切ってこそ子ども』という古い考え方を転換するメッセージになる。国は、さらに補助を手厚くするなど自治体に対し空調の設置を促してほしい」と話している。 (柏崎智子)

 

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