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【社会】

「子どもホスピス」全国に 皇后さま訪問が「エール」

「もみじの家」を訪問し、保護者に話しかけられる皇后さま=16日、東京都世田谷区で(代表撮影)

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 皇后さまは十六日、重病の子どもと家族の短期滞在施設「もみじの家」(東京都世田谷区)を訪れ、利用者やスタッフを激励された。自宅で過ごしながら、たんの吸引などの医療的ケアを受ける子どもたちが増える一方で、こうした「子どもホスピス」は全国的にまだ少なく、関係者は社会の関心の高まりを期待した。 (小林由比、臼井康兆)

 「医療的ケアが必要な子どもがいることに関心を寄せていただき、ありがたい」。もみじの家を利用する東京都中野区の福満美穂子さん(45)は話した。

 長女の華子さん(14)は人工呼吸器を付け、栄養注入などが必要だ。もみじの家では二十四時間体制でケアが受けられるため、看護から解放されて娘とゆったり過ごすことができる。

 皇后さまはこの日、施設を運営する国立成育医療研究センターの五十嵐隆理事長らに「全国にこのような施設が増えると良いですね」と述べたという。施設のハウスマネージャー内多勝康さん(54)は「ありがたいエールをいただき、歴史的な日となった。さらに充実した施設に、との思いを新たにした」と語った。

 もみじの家は、英国にある世界初の「子どもホスピス」をモデルに二〇一六年四月に開設された。皇后さまは〇五年、英国から来日した難病の子どもたちと交流したのを機に関心を深め、〇七年には天皇陛下と英国の施設を訪問した。

 もみじの家を支えるキッズファム財団理事長で、施設の必要性をいち早く紹介してきた喜谷昌代さん(81)=英国在住=は「各地で関係者が取り組んでいるが、なかなか理解が得られず、歩みは小さい。これを機に加速してもらえれば…」と期待した。

 

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