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【社会】

不妊手術、11歳女児も 優生保護法下 北海道1129人分の資料

 北海道は十九日、旧優生保護法(一九四八〜九六年)下で障害などを理由に不妊手術を施されたとみられ、個人名記載の資料が残る男女は計千百二十九人で、最年少は十一歳の女児だったと明らかにした。うち未成年は百七十二人で全体の約15%を占め、非人道的措置が改めて浮き彫りとなった。宮城県では九歳の女児への措置が判明している。道は手術の適否を審査する道優生保護審査会の申請書などを調査。これまで計八百四十一人分が判明していたが、新たに二百八十八人分の資料が見つかり、六二〜七三年度の計千百二十九人分が確認された。

 男性二百三十三人、女性八百九十六人で、男性の最年少は十四歳。最高齢は男性四十六歳、女性四十五歳だった。主な疾病では「精神薄弱系」(五百五十八人)と「精神病系」(五百三十二人)で全体の九割強を占めた。

 十一歳の女児は計二人で、いずれも「てんかん」など。十四歳の男子は計四人で、「精神薄弱」でそれぞれ手術が「適」だとされた。

 これまでの共同通信の調査と合わせると、優生思想に基づく不妊手術を受けたとみられる個人名記載資料は、二十一道県に三千百三十三人分の現存が確認されたことになる。

 男女別では男性八百六十六人、女性二千二百五十六人、非公表十一人。年齢層別は成人二千二百一人、未成年九百十九人で、非公表十一人、不明二人だった。非公表の理由は「個人が特定される恐れ」としている。

 また本人の同意がなく「強制」とみられるのは二千二百八十四人で、同意ありが六人で、不明八百四十三人となった。

 

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