東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

「茶のしずく」賠償命令 京都地裁判決 石鹸製造1社に

 「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧製品を使い小麦アレルギーを発症したとして、京都府などの女性十七人が製造元の二社に計約一億二千三百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁は二十日、製造したフェニックス(奈良県御所市)の責任を認め、計約九百二十万円の支払いを命じた。小麦由来成分を作った片山化学工業研究所(大阪市)への請求は棄却した。

 弁護団によると、全国二十八の裁判所に同種訴訟が起こされ、金銭を支払う内容で順次和解が成立しているが、判決は初。ほかに福岡地裁など計五地裁で審理が続いている。

 京都訴訟の原告は販売会社の「悠香」(福岡県大野城市)も提訴したが、二〇一六年十二月に悠香と全員の和解が成立している。

 三木昌之裁判長は判決理由で、箱に小麦アレルギーに関する表示がないなどの欠陥を指摘、「問題の発覚が遅ければ、さらに被害が拡大する恐れがあった」とした。一方で、小麦由来成分自体には問題がないとして、責任を認めなかった。

 判決によると、十七人は旧製品を使用して小麦アレルギーを発症し、食事や行動を制限されるなどした。

 弁護団は判決後に会見を開き、控訴する意向を示した。京都市の原告女性(60)は「二社からの謝罪はなく、私たちの思いや大変さを分かってもらえなかったのは残念だ」と話した。

 フェニックスの担当者は「判決文を見ていないのでコメントできない」としている。

 茶のしずく石鹸の旧製品は、悠香が企画、販売し、フェニックスに製造を委託していた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報