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【社会】

検察庁偽サイトへ誘導 「口座悪用対策」預金移動求める

 地方検察庁のホームページ(HP)に似せた偽サイトを閲覧するよう電話で誘導し、「口座凍結を防ぐため」などとうそを言って金を振り込ませる手口のニセ電話詐欺が、一月下旬以降に東京都内で多発していることが、警視庁の調べで分かった。少なくとも三十〜四十代の女性四人が四十七万〜百九十二万円をだまし取られたという。これまで発覚したのは都内だけだが、他県にも広がる恐れがあるとみて、全国の地検がHPで注意を呼び掛けている。

 警視庁犯罪抑止対策本部によると、同庁捜査一課や検察庁を名乗る男らが、携帯電話に「あなたの口座が詐欺に使われている」などとニセ電話をかけ、偽サイトを閲覧するよう指示。「口座を凍結したくないなら、預金を引き出し、こちらが指定する口座に一時的に振り込んで」などと誘導するという。

 偽サイトには、実在しない「東京地方裁判所捜査局」などの名義で、マネーロンダリング(資金洗浄)事件に関わった疑いがある参考人として、電話を受けた女性らの実名入りの文書が掲載されていた。警視庁は、詐欺グループが女性らの名前や電話番号が入った名簿などを事前に入手し、悪用している可能性があるとみている。

 同じようなニセ電話を受けたという通報は、警視庁に他に十件程度あり、ほとんどが三十〜四十代の女性だったという。偽サイトに関して、捜査幹部は「捜査中の参考人の名前を公表することはあり得ない」と話している。 (福岡範行)

◆偽サイトに掲載された文書例

(1)参考人、○○は国際金融詐欺、マネーロンダリング事件に関与している可能性があるため、無実の証明が取れるまで捜査当局に協力しなければならない。

(2)参考人、○○は事件解決の報告を受けるまで、決して第三者に事件内容など他言してはならない。(情報漏えいで事件に関与する加害者の逃避を避けるため)

 東京地方裁判所捜査局

※「○○」には被害者の実名を記載

 

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