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【社会】

手負い「睡蓮」 帰郷、修復へ

破損が激しく、修復されるモネ「睡蓮−柳の反映」=1916年、国立西洋美術館蔵

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 戦後、所在が不明になり、二〇一六年にパリのルーブル美術館で見つかった印象派の画家モネによる油彩「睡蓮(すいれん)−柳の反映」の寄贈を受けた国立西洋美術館が二十六日、都内で会見を開いた。破損が著しく、四月から修復に着手することを明らかにした。馬渕明子館長は「貴重な修復になる」と話した。

 西洋美術館によると、作品は柳の木が逆さまに映り込んだ睡蓮の池の水面が、荒々しい筆触で描かれている。現存するのは横四メートル余り、縦二メートル弱のうち、半分ほどが欠けた状態。欠損部分はそのままに、最善の状態で一九年六月に公開することを目指して、現存する作品の絵の具の亀裂や剥落を修復する方向で検討している。

 モネは睡蓮を描いた作品を数多く描いたが、その芸術の集大成とされる連作「睡蓮」は、パリのオランジュリー美術館が所蔵する。今回の作品は一九一六年制作で、この連作のうち、「木々の反映」に関連付けられている習作の一つという。

サインと制作年が残る=国立西洋美術館提供

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 実業家松方幸次郎が二一年にモネを訪ね、本人から購入。第二次世界大戦中にフランス政府に接収された。四五年当時のリストには掲載されていたが、五五年のリストでは外れており、所在が長く不明になっていた。

 

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