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【社会】

のぞみ亀裂、台車100台 強度不足か 設計より鋼材削る

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 JR西日本の新幹線のぞみの台車に亀裂が見つかった問題で、川崎重工業が二〇〇七年に台車を製造した際、何らかのミスで鋼材を削り、強度に問題が生じた可能性があることが二十八日、関係者への取材で分かった。台車枠の最も薄い箇所の厚さは、設計より三・三ミリ薄い四・七ミリだった。

 亀裂が生じた台車以外にも、JR西が所有する百台の台車で、厚さが七ミリ未満に削り込まれていた箇所が見つかったという。

 JR西は同日午後、来島(きじま)達夫社長が記者会見して詳細を公表する。

 亀裂が見つかった台車枠は厚さ八ミリのコの字形の鋼材同士を、ロの字形に溶接した構造。関係者によると、台車枠と他の部品を組み立てる際に何らかの不具合が生じ、台車枠の底面の厚みを削ることで対応していた。

 幅約十六センチの底面を貫いた亀裂は、高さ約十七センチの両側面で約十四センチに達していた。JR西などによると、断面に酸化や汚れが見られないことから、短期間のうちに亀裂が進行した可能性が高いという。

 川重コーポレートコミュニケーション部は「運輸安全委員会の調査が進行中のため、調査結果の公表も含め、現時点では答えられない」としている。

 亀裂は昨年十二月、博多発東京行き「のぞみ34号」で見つかった。亀裂が生じた箇所は、目視では発見が難しい場所だったことも判明。トラブル発生当日の目視による「仕業検査」や、昨年二月に車両を分解して行った「全般検査」では異常が見つからなかった。

<のぞみ34号のトラブル> 2017年12月11日、JR西日本が所有する博多発東京行きのぞみ34号で、乗務員が小倉駅を出発後に焦げた臭いを確認。その後も異臭や異常音などに気付きながら、現場と指令員が停止判断を人任せにし、名古屋駅で運休するまで約3時間運転を続けた。台車枠の亀裂は底面に16センチ、両側面に約14センチで破断寸前だった。運輸安全委員会が新幹線で初の重大インシデントに認定した。

 

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