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【社会】

大学同級生から人脈 大成元常務、会食重ね情報交換

リニア新幹線品川駅の工事現場(中央)とJR東海東京本社の入るビル(左)。大川容疑者らは東京本社に集まった後、打ち合わせなどを重ねていた=東京都港区で、本社ヘリ「おおづる」から

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 「逮捕は承服しかねる」。リニア中央新幹線工事を巡る入札談合事件で、元常務が逮捕された大成建設は二日、東京地検特捜部の捜査にあらがう姿勢を打ち出した。しかし、ゼネコン四社の幹部らが禁止されている飲食店での会食などで関係を深め、情報交換を行っていた実態が浮かんでいる。リニア工事の遅れへの懸念が聞かれるほか、東京都が二社の指名停止の方針を固め、事件の影響が出始めている。

 「ゼネコンのリニア担当者がJR東海を訪れると、他社の担当者もいて、そのまま一緒に会食することもあった」。ゼネコン幹部が明かす。

 ゼネコン関係者によると、情報交換が始まったのは南アルプスを貫通するルートが決まった二〇一一年ごろ。四社の担当者は情報収集のためにJR東海に出入りするうちに、会食するなど横のつながりができた。当初はJR東海の担当者も一緒だったが、ゼネコンの担当者同士で集まるようになったという。

 つながりの中心は、大成建設元常務執行役員の大川孝容疑者(67)と、大林組の元幹部。二人は私立大学の理工学部の同級生だった。一一年前後に相次いで役員に就任し、リニアの営業部門を統括する地位にいた。

 中でも大川容疑者は十年以上にわたってJRの土木営業を担当し、「JR東海に気に入られていた」(当時の同僚)。大川容疑者がJR東海側から工事情報を入手し、他の三社に伝えるなど受注調整の中心的役割を果たしたとされる。

 その後、鹿島の担当部長で、元土木営業本部副本部長の大沢一郎容疑者(60)が大川容疑者に誘われて飲食を共にするように。最後に清水建設の元幹部も加わったとされる。飲食店での会合が、個別工事について受注するかどうか、各社の方針を伝え合う場となっていたという。

 公正取引委員会のガイドラインでは、他社の担当者との会食も避けるように注意喚起している。鹿島幹部は不正な受注調整を否定する一方、「他社の営業担当と会うのはコンプライアンス違反だった」と認める。「飯を食べたなんて、とんでもない」

 

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