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【社会】

<福島 希望の朝へ> (4)サーファーが帰ってきた

朝の光に輝く海で高々と水しぶきを上げながら波に乗るサーファー=福島県南相馬市原町区の北泉海岸で

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 午前七時、冷たい海に黒いウエットスーツ姿のサーファーが次々と飛び込んでいく。一時間でも二時間でも海面に漂い、狙いの波が来るのを待つ。福島県南相馬市原町区の北泉海岸。東日本大震災前はサーフィンの世界大会も開催された屈指のサーフスポットだ。

 「もうここでサーフィンは無理だな」。金山匡宏さん(38)は、震災から一カ月後に見た光景が忘れられない。砂浜は消え、一面がれきに覆われていた。通い続けた浜は変わり果てた姿になっていた。

 市では海岸の水質検査を続け、今まで放射性物質は検出されていない。かさ上げされた防潮堤は昨年二月に完成し、サーファーの姿も少しずつ戻ってきた。

 今は顔見知りのサーファーばかりだが、以前のようなにぎわいに思いをはせる。「やっぱここが落ち着くんすよ」。金山さんは目を細め、海を見つめた。

  (写真と文・内山田正夫)

 

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