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【社会】

JR想定の3倍超で入札 名古屋駅工事 4社、高値合意か

 リニア中央新幹線工事を巡る入札談合事件で、大手ゼネコン大成建設が、名古屋駅の新設工事で、JR東海が当初想定していた価格の三倍の約千八百億円で入札し、参加した他の大手ゼネコンがさらに高価格で入札していたことが、関係者への取材で分かった。

 東京地検特捜部は、大成の元常務執行役員の大川孝容疑者(67)=独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で逮捕=が大林組、鹿島、清水建設の担当者との間で、大成が高値受注することで合意していたとみて調べている。

 ゼネコン関係者によると、リニアの名古屋駅工事を巡っては、大成が現在の名古屋駅や昨年四月に全面開業した名古屋駅前のビル「JRゲートタワー」などを施工した実績から、四社の間で大成が受注することで合意していたという。

 JR東海は当初、入札の想定価格を約六百億円と積算していたが、大成はJR東海に対し、約千八百億円の価格を提示。一方、鹿島、清水は、大成から工事に関する情報提供を受け、これを基に見積りを作成。事前の合意通りに大成が落札できるよう、より高値で入札しており、一部の社の入札額は二千億円を超えていたという。

 結局、大成の価格が高額過ぎたことなどから入札が不調となり、二度目の入札で大林が受注した。

 関係者によると、大川容疑者は容疑を否認している。大成の広報室は「捜査中につき、回答は差し控えさせていただきます」とコメントした。JR東海は「契約に関することなので、回答は控える」としている。

 

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