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【社会】

避難なお7万3000人 東日本大震災きょう7年

 東日本大震災は十一日、発生から七年を迎えた。九日現在の警察庁のまとめでは、岩手、宮城、福島の三県を中心に、死者は一万五千八百九十五人、行方不明者は二千五百三十九人に上る。約七万三千人は今も避難生活中だ。十一日は全国各地で追悼行事が行われ、発生時刻の午後二時四十六分に合わせて鎮魂の祈りが犠牲者にささげられる。

 被災地では復興に向け、宅地整備が進む。だが、津波対策として行われている土地の大規模なかさ上げ工事などに時間がかかり、避難先の内陸部で生活基盤を固める被災者も多い。市街地の空洞化が懸念されている。

 福島県では、東京電力福島第一原発事故による避難指示の解除が進んだが、放射線量が高い帰還困難区域などは依然として残る。区域の一部に人を住めるようにする「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)の整備が昨年十二月に双葉町で開始。大熊町では週明けに除染が始まる見込みだが、復興拠点から外れた住民は帰郷の見通しすら立たない状況だ。

◆首相が福島視察「復興加速させる」

 安倍晋三首相は十日、東日本大震災から十一日で丸七年を迎える福島県の復興状況を視察した。この後、首相は葛尾(かつらお)村内で記者団に、福島県内の帰還困難区域を除く大部分で避難指示が解除されたことを指摘しつつ、「まだ多くの方々が困難な避難生活を余儀なくされている。復興をさらに加速させていきたい」と強調した。

 首相は、福島、相馬両市を結ぶ東北中央自動車道「相馬福島道路」の開通式に出席。この後に訪れた相馬市の漁港では七年ぶりに出荷が再開された青のりなどを試食した。南相馬市の精密機械メーカーの社長らとの面談では、浜通り地域での新産業創出構想を推進する中小企業を対象に特許料を四分の一に軽減する方針を明らかにした。

 葛尾村では四月から再開する小中学校を訪問し、生徒や保護者と懇談した。

 

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