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【社会】

「ふるさとで再会を」 東雲住宅 250人で最後の式典

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 東京電力福島第一原発事故の避難者ら約六百人が暮らす国家公務員宿舎「東雲(しののめ)住宅」(東京都江東区)では十一日、避難者らでつくる「東雲の会」が最後の追悼式典を開き、震災の犠牲者を悼み、七年にわたる避難生活に思いをはせた。

 同会は震災翌年の二〇一二年から毎年「3・11を『忘れない』、そして『頑張ろう』会」と題して式典を開いてきた。東雲住宅に住む避難者らが自宅再建などで徐々に減少。世話役の数が減り、負担も大きくなったため、今年で最後にする。

 この日の式典には、支援する江東区や団体の関係者ら約二百五十人が参加。献花の後、震災発生時刻に全員で黙とうした。

 福島県浪江町から避難し、東雲の会会長を務める藤田泰夫さん(65)は「避難指示解除に伴いふるさとに戻る人、他の場所に移り住む人、東雲に残る人、移る場所がまだ決まらない人、みんなばらばらになります。避難中に築いた固い絆を大事に、いつの日か新しく変わったふるさとで再会したい」と涙をこらえながらあいさつした。

 中高生二人の息子がいる同県富岡町の二俣公子さん(50)は「子どもの成長を見ると七年たったんだなと思う。これからの住まいのことで悩んでいるが、次のステップに進んでいかなくてはと思っています」と話した。 (小林由比)

 

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