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【社会】

森友文書改ざん 官邸前 抗議のうねり

森友学園問題で財務省による決裁文書改ざんが明らかになり、首相官邸前で抗議する人たち=12日午後8時42分、東京・永田町で

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 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る決裁文書の改ざん問題で、国民や野党が12日、政権の責任を追及する声を上げた。首相官邸前では、会員制交流サイト(SNS)を通じて集まった市民らが「うそをつくな」と抗議。野党は財務省へのヒアリングで、改ざん理由や政権の関与への疑念を深めた。 

 十二日午後七時、首相官邸前には、政府に抗議する声が響いた。元「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」の中心メンバー奥田愛基(あき)さん(25)らのSNSでの呼び掛けで、千人以上の市民が集まった。

 奥田さんはマイクを握ると、抗議行動を呼び掛けた理由を「声を上げる人がいなくなったらこの国は終わりだ」と説明。今回の改ざん問題を「この国の体質がおかしくなっている」と指摘し、「政権の問題を役人が責任を取らされている。政治の責任は政治家が取るべきだ」と安倍晋三首相らの辞任を求めた。

 参加者は官邸前の歩道を埋め尽くし、奥田さんらが打楽器のリズムに合わせ、拡声器を手に「改ざんやめろ」「うそをつくな」などと声を上げた。マイクを握った若者らは、改ざんを「許してはいけない」と糾弾。「この社会を作っているのは私たち。政権にはっきりノーを突きつけよう」「今の政府に、みな怒りを持っている」と訴えた。

 東京都小平市の大学一年岡元真理子さん(19)は、奥田さんがツイッターで抗議を呼びかけていることを知り、「同じ若者が頑張っている。自分も何かしないと」と初めて参加した。改ざんは「誰が考えてもまずい。官僚だけでやったとは思えない」と話し、「デモが広がれば国民の声を聞かざるを得なくなるはず。安倍政権には説明責任を果たしてほしい」と求めた。

 一歳の長女を連れて参加した足立区の主婦(41)は「同じように怒っている人と気持ちを共有したかった」と足を運んだ。「今までの国会答弁もうそだったことになる。こんな稚拙な手段で誰を守ろうとしているのか」と憤った。

 シールズは、首都圏の学生グループを母体に、安全保障関連法に反対する若者グループとして二〇一五年につくられた。「民主主義って何だ」と政治への不満や疑問をラップ調で問い掛けるなど、「若者発」の活動として注目され、一六年夏の参院選後に解散した。元メンバーの一部は新団体「未来のための公共」として、活動を継続。奥田さんは現在、シンクタンク「ReDEMOS(リデモス)」の代表で、若者向けの政治や社会問題のイベントを主催するなどしている。

 抗議行動は、十三日夜以降も続けるという。 (山田祐一郎、川田篤志)

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