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【社会】

森友改ざん、許さない 永田町きょうも抗議

 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省が決裁文書の改ざんを公表して一夜明けた13日、東京・永田町の首相官邸や議員会館の前では、前日に続いて数百人の市民が抗議の声を上げた。安倍晋三首相の妻昭恵氏や、政治家の名前が削除されていたことが明らかになり、政治や行政への不信が増幅。参加者らに思いを聞いた。 (川田篤志、原尚子)

◆声上げないとなかったことに

 さいたま市の専門校講師武内暁さん(69)は、森友問題などの真相究明を求める市民団体「森友・加計(かけ)告発プロジェクト」の共同代表。昨年二月からほぼ毎週、抗議を続けている。原点は憲法九条について詠んだ俳句の掲載拒否問題。「市民の声がつぶされると感じ、人ごとにできない」と抗議集会を開いた。森友問題でも「国民が声を上げないと、行政や政治家は問題をなかったことにする」。

◆昭恵氏の名消すなんてあり?

 東京都世田谷区の派遣職員末武あすなろさん(33)は、交通費を浮かせるために自転車で一時間かけて駆け付けた。「昨夜は友人が群馬から来た。自分も仕事を削ってでも抗議したい」と憤る。改ざん後の文書に安倍昭恵氏の名前がなかったことに「そんなのあり?と思った。優秀な官僚がいいアイデアだと思ったのか…。権力者の政治生命を永らえさせるためにやっているとしか思えない」。

◆ずるやコネ 限度超えている

 横浜市の元教員田中恵津子さん(67)は「(改ざんは)コネとツテとずるの限度を超えている」と怒りをあらわにした。インターネットで抗議集会を知って駆けつけた。教員時代、生徒たちが賢明に就職活動をするのを見てきたといい、「安倍政権になってから、一部の人だけが努力もしないでいい思いをする世の中になったと強く感じる。庶民の暮らしへの想像力がなさすぎる」と話した。

◆現場に責任転嫁 ひきょうだ

 愛媛県今治市の市民団体代表黒川敦彦さん(39)は、加計学園問題の舞台となった自治体の市民として、加計問題とともに森友問題も追及してきた。「現場の公務員に責任をなすりつける姿勢が、安倍首相や麻生財務相の言葉からにじみ出ていて納得できない。トップの悪事を隠すためで、ひきょうだ」と語気を強め、「真相究明を求めていく。安倍政権がこのまま逃げ切れるものではない」と話した。

◆真面目な人ほど追い込まれる

 東京都世田谷区の元IT会社員中山照章さん(65)は、森友問題を担当した財務省近畿財務局の男性職員が自殺したことにショックを受けた。「私も会社勤めだった。組織が不正をすると、真面目な人ほど追い込まれてしまう」。真相を知りたいと思う一方、「この問題に関係した官僚たちに言いたい。(命令をした人を)告発できず、苦しむなら逃げて。人が死ぬのは悲しい」と訴えた。

◆疑いの目で監視しないと

 東京都西東京市の団体職員池田亮子さん(39)は「優秀な官僚がなぜ、すぐばれるような改ざんをしたのか。誰かに指示されたとしか考えられない」といぶかる。二〇一〇年に長男を出産。翌年、安全神話が崩れた福島第一原発事故で「国だってうそをつく。疑いの目を持って監視しないと」と抗議活動に参加するようになった。「子どもたちの将来のためにも、市民たちは今こそ声を上げないと」

 

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