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【社会】

群馬大病院、13億円返還へ 診療報酬 不正・不当請求74万件

 群馬大病院(前橋市)は二十三日、二〇一五年三月までの五年間の診療行為で延べ約七十四万件の不正・不当請求があり、受け取った総額十三億四千五百万円の診療報酬を返還すると発表した。肝臓の腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた患者が相次いで死亡した問題で厚生労働省などの監査を受け、病院が過去にさかのぼって調査して判明した。

 内訳は、実際は保険適用外の腹腔鏡手術をしたのに、適用できる手術をしたとして請求するなどした「不正請求」が約五千件で計一億二千八百万円。金額の大半は三十五の腹腔鏡手術が占め、死亡した患者八人の分も含まれる。

 一方、カルテに記載がないなどの「不当請求」は医科が約六十七万五千件で計十一億四千万円で、歯科が約六万件で計七千七百万円あった。五年間の総診療行為は約八千四百万件に上り、不正や不当請求件数は全体の計1%弱に当たる。

 各種健康保険団体など保険者からの請求を受け、順次返還する。不正請求分には別途、四割を加算する。

 厚労省と群馬県は腹腔鏡手術の問題などを受け、一五〜一七年に健康保険法に基づいて同病院に立ち入り監査。その結果、昨年三月、同病院と医師一人がそれぞれ戒告、別の医師二人が注意の処分を受けた。

 群馬大昭和地区事務部の今泉一宏次長は「多くの医師や看護師たちの認識不足があり、(腹腔鏡手術の問題と同じように)院内全体の問題と受け止めている」と陳謝した。

 

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