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【社会】

伊方2号機廃炉へ 四国電 運転40年超、不採算

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 四国電力が伊方原発2号機(愛媛県伊方町)を廃炉にする方針を固めたことが、分かった。二十七日に臨時取締役会を開き、正式決定する。営業運転開始から約三十六年が経過しており、四十年を超えて最長六十年まで運転を延長するには、多額の安全対策投資が必要になるため。再稼働できないか模索していたが、四国の電力需要は減少傾向にあり、採算が合わないと判断した。

 東日本大震災以降、東京電力福島第一原発以外で廃炉を決めるのは計九基目となる。伊方1号機は昨年九月に廃炉作業を開始。2号機の廃炉方針も決まったことで、四国電の原発は伊方3号機一基のみとなる。

 2号機は一九八二年に営業運転を開始。二〇二二年に稼働から四十年を迎える。原子力規制委員会が認めれば、最長二十年間運転を延長できるが、耐震工事などの安全対策に一千億円を超える投資が必要と見込まれていた。出力が五十六万六千キロワットと小さく、大きな収支改善効果が期待できないことがネックとなった。

 3号機は一六年八月に再稼働したが、定期検査中の昨年十二月に広島高裁から運転差し止め仮処分決定を受け、今年九月末まで運転できない状態が続いている。

 3号機を巡っては、同様の裁判を他にも三つ抱えている。司法判断によって「稼働原発ゼロ」の状態が長期化すれば、経営に大きな影響が出るのは避けられない。

 

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