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【社会】

年金過少10万人20億円 委託先が機械処理チェックせず

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 二月の年金で所得税が正しく控除されず過少支給があった問題で、日本年金機構は二十六日、業務委託先の会社によるミスが原因の過少支給が約十万人分で、総額約二十億円に上ると発表した。委託会社が書類を機械に読み取らせて出力されたデータをチェックしないまま、機構に提出していたことも明らかにした。

 これとは別に、機構が所得税の控除に必要な「扶養親族等申告書」を大幅に様式変更し、分かりにくかったことから、未提出や提出遅れなどによる過少支給も百二十八万九千人分(総額は不明)判明しており、委託会社のミスと合わせ全体では約百三十九万人に上る。

 委託先は情報処理会社「SAY企画」(東京都豊島区)。機械による書類読み取りは契約違反で、機構は同社への損害賠償請求も検討している。

 同社のミスには(1)処理したものの間違っていた入力誤り(2)処理を放置していた入力漏れ−の二種類があり、合計で約十万四千人に約二十億一千三百万円が支給されていなかった。

 入力誤りは約三十一万八千人分あり、年金額に影響したのは約七万人。このうち約二万五千人に計約五千三百万円が本来よりも少なく支給されていた。一人当たりの不足額は最高一万二千円で、平均二千百円。逆に約四万五千人は、税金の未徴収が一人当たり最高一万円あり、年金が本来より多く支給された。いずれも四月の年金で調整する。

 一方、入力漏れは約八万四千人分あったことが既に分かっており、このうち過少支給が生じていたのは約七万九千人で計約十九億六千万円だった。一人当たりの不足額は最高五万円、平均で約二万五千円だった。約六万五千人には今月十五日に支払い済みで、残りの約一万四千人は四月の年金で上乗せして支払う。

 年金は隔月支給で、金額はいずれも二カ月分。

◆フリーダイヤルで回答 年金機構

 (電)(0120)051217

 日本年金機構は、年金の過少支給問題に関するフリーダイヤルで受給者の問い合わせに回答する。電話番号は(0120)051217。受付時間は平日の午前8時半から午後5時まで。

 機構は問題発覚以降、問い合わせ用のフリーダイヤルを設けている。27日からは過少支給の原因が委託業者のミスによるものかどうかを個別に回答する。

 

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