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【社会】

原爆展 開発地での開催中止 核産業多い米ロスアラモス

 広島市と長崎市が来年夏、原爆が開発された米ニューメキシコ州ロスアラモスで計画していた原爆展が中止されることが三十日、広島市の原爆資料館への取材で分かった。今も核関連の産業に携わる住民が多く、共催する予定だった現地の博物館の理事会で「住民に受け入れられないのでは」と懸念が示されたという。

 ロスアラモスは第二次世界大戦中、米国が原爆を開発した「マンハッタン計画」の拠点。米国での原爆展を巡っては一九九五年、首都ワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館での計画が退役軍人らの反発で事実上中止された例がある。原爆資料館によると、今年二月にロスアラモスの博物館側からメールで中止の連絡があった。核兵器廃絶を訴えるだけでなく、具体的な道筋や検証方法なども盛り込まなければ住民の理解を得られないとの意向だったという。

 博物館関係者が昨年八月に広島、長崎両市を訪れた際に原爆展の計画が浮上。原爆資料館が被爆資料のリストを示し、会場や会期などの調整を進めていた。

 博物館側からは「目標としての核廃絶は賛同する」とも伝えられており、原爆資料館は「今後も実現に向け協議を続けていきたい」としている。

 

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