東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

盲導犬同伴の視覚障害者 63%が入店拒否経験 団体調査

 盲導犬を連れていることを理由に、入店や施設の利用を拒否された経験がある視覚障害者は、昨年四月〜今年二月の十カ月間で63・0%に上ったことが三日、盲導犬を育成するアイメイト協会(東京)の調査で分かった。障害者差別解消法の施行から二年が経過するが、障害者からは「まだまだ多くの取り組みが必要だと思う」などとする声が寄せられた。

 調査は三回目で、全国の盲導犬利用者二百三十五人を対象に、郵送や電子メールを通じて実施。百十九人から回答を得た。

 入店拒否などを経験した人は、昨年三月にまとめた二回目調査の62・0%から1・0ポイント上昇し、協会は「改善があったとは言えない」とした。

 拒否された場所を複数回答で尋ねた結果は、「飲食店」が78・7%で最も多かった。ほかに「タクシー」が28・0%、「宿泊施設」が21・3%。「スーパー、コンビニ(食品を扱う商業施設)」は13・3%となった。

 拒否に遭った際の対応も複数回答で質問したところ、68・0%が「理解を得るため、その場で説明した」と回答。「盲導犬の様子を見てもらった」は26・7%だった。

 その後の店などの対応では、50・7%が「入れるようになった」とした一方、28・0%は「入れなかった」とした。

 こうした結果を受け、回答者の68・1%が改善に向けたさらなる取り組みを求めた。入店拒否以外の差別的な扱いについても「断りなく、写真や動画を撮影された」が43・8%、「突然、手や体をつかまれた」も34・4%などだった。

 障害者差別解消法は、盲導犬を理由とした入店拒否を「不当な差別」として禁止している。協会の塩屋隆男代表理事は「視覚障害者の歩行手段を理由に差別することは人権問題。障害者を受け入れる優しい社会になってほしい」と訴えている。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】