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【社会】

オスプレイ 横田配備 首都圏の空…「なぜ今」「安全性は」

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 米空軍の垂直離着陸輸送機オスプレイCV22が、米軍横田基地(東京都福生市など)に今夏から配備されることになった三日、地元などからあらためて懸念の声が上がった。昨年三月時点では配備は来秋以降とされていたが、突然の前倒し。「急な話だ」「夜間や未明に飛ばれるかも」。安全への不安はくすぶり続けている。 

 「とんでもない」。第九次横田基地公害訴訟原告団長の福本道夫さん(68)は絶句した。先月二十八日に防衛省と話し合いをしたばかりだが、「配備について何も知らない、まったく分からないという反応だった」と憤った。

 これまで横田基地に飛来した海兵隊のMV22オスプレイは「病院や学校の上を飛び、基地の外なのにヘリモードで飛んでいた」と指摘。沖縄県では二〇一六年十二月に名護市沖で不時着大破し、今年二月にもエンジンカバーを落下させるトラブルがあった。「周辺の住宅地に落ちてもおかしくない」と語気を強めた。

 米政府は、一七年後半に横田基地にオスプレイを配備する予定を、要員不足などから一九年十月以降に延期すると発表していた。前倒しは「太平洋地域の安全保障上の懸念に対応する」が理由とされるが、横田基地の撤去を求める西多摩の会代表の高橋美枝子さん(76)も「急な変更は驚きで、あまりにもひどい。予定は未定で何でもありなのか。絶対に配備しないでほしい」と批判した。

 周辺自治体には三日午前、北関東防衛局の職員が説明にまわった。福生市の担当者は「急な話だ。配備の具体的な日程を尋ねたが『分からない』という返答。情報収集して市民に伝えたい」と納得いかない様子。瑞穂町の担当者も「前倒しの理由など疑問点について確認したい」とし、昭島市の担当者は「国と米軍に安全確保の徹底と騒音への配慮を求めたい」と話した。

 東京都と周辺の五市一町(福生、立川、昭島、武蔵村山、羽村各市、瑞穂町)でつくる連絡協議会副会長の加藤育男・福生市長は「大変驚いている。オスプレイの安全性について住民の懸念は払拭(ふっしょく)されていない。情報収集に努め、住民に提供していきたい」と談話を出した。 (萩原誠、服部展和)

 

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