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【社会】

1月から実習 初めて銃携行 警官射殺

 滋賀県彦根市の交番で巡査部長が部下に射殺された事件で、殺人容疑で逮捕された巡査の男(19)は高校卒業後、昨年四月に採用され、同期生らと警察学校で拳銃の操作方法や使用判断などを約五十時間にわたって学んでいたことが分かった。今年一月から職場実習生として彦根署の二つの交番で勤務を始め、初めて現場で拳銃を携行するようになった。

 警察庁や滋賀県警によると、警察官は高卒採用の場合、一年九カ月間の「採用時教養」を受ける。巡査は事件当時、三カ月間の「職場実習」の途中で、教育係である「実習指導員」を務めていた巡査部長からマンツーマンで指導を受けていた。

 実習では実際に拳銃を身につけ、捜査書類の作成や職務質問、遺失物の取り扱いなどを学ぶ。巡査は指導員とは三日に一度、二十四時間一緒に勤務し、仮眠も含めトイレ以外はほぼ全ての行動を共にしていた。

 拳銃を使った自殺や紛失などの不祥事が相次いだのを受け、警察庁は今月五日、拳銃の保管管理の徹底を呼び掛ける通達を全国の都道府県警本部長宛てに出したばかり。不安や悩みを抱えながら勤務する若手警察官の身上把握に努めるよう求める項目もあった。

 現職の警察官が同僚を拳銃で射殺した事件は前例がなく、警察内部には戸惑いと衝撃が広がる。警察幹部の一人は「拳銃は業務上、持たせないわけにはいかない。事件の真相を解明しないことには再発防止策も打てない」と困惑した様子で話した。 (成田嵩憲、奥村圭吾)

 

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