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【社会】

財務次官セクハラ疑惑 麻生氏、調査姿勢示さず

 財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑で、麻生太郎財務相は十三日の閣議後会見で、「事実とするならば、それはセクハラという意味ではアウトだ」と述べ、極めて不適切な行為との認識を示した。一方、疑惑を報じた週刊新潮は同日、女性記者に性的発言をしたとされる音源をネット上で公開した。 (望月衣塑子、桐山純平)

 麻生氏は会見で「事実かどうか分からない」と繰り返したものの、調査を行う姿勢を見せなかった。「本人の実績などを踏まえてみれば、あの一点をもって能力に欠けるという判断をしているわけではない」と述べ、現時点で処分しない考えを示した。福田氏はこの日夕、財務省を出る際、記者団から「音源が出ましたが」などと事実関係について問われたが、無言だった。

 週刊新潮は、インターネット上の自社のニュースサイト「デイリー新潮」で音源動画(一分二十八秒)を公開。福田氏とされる男性の声が流れ、「抱きしめていい?」「予算通ったら浮気するか」「胸触っていい?」などと発言。女性記者の声は消されているが、テロップで「そういうこと本当やめてください」などの言葉が紹介されている。

 週刊新潮は十九日号で「『財務事務次官』のセクハラ音源」として、同省担当の女性記者に会食などの席でいやらしい言動を繰り返したと報じていた。

上野賢一郎副大臣(左)に申し入れする国会議員ら=13日、財務省で

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◆「事実なら更迭を」女性議員ら

 財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑で、超党派の野党女性国会議員は13日、財務省に調査を求めるとともに、事実なら更迭を要望する申し入れ書を上野賢一郎副大臣へ提出した。安倍政権の女性閣僚からも懸念の声が上がった。 (柏崎智子、坂田奈央)

 財務省に出された申し入れ書は立憲民主、共産、民進、自由、希望、社民、無所属の衆参女性議員二十一人の連名。報道通り、女性記者への性的発言などが事実だった場合、「誤解のレベルではなく明白な性的嫌がらせ行為」だと指摘した。

 また、麻生太郎財務相が福田氏に緊張感を持つよう注意しただけにとどめたことについて、「的外れで監督者としての責任感が欠如している」「女性記者だけでなく女性一般に対する軽視」と批判した。

 女性議員らによると、上野副大臣は、省内の相談体制などセクハラ対応マニュアルについて「分からない」と答えたという。森裕子参院議員は「問題が発覚し二日もたったのに、規則の存在すら調べておらず、あぜんとした」と話した。

 一方、女性閣僚からも疑惑への言及が相次いだ。野田聖子総務相は取材に「事実なら大変な問題」と強調。報道があった十二日、総務省の全部局にセクハラ防止を徹底するよう通知したことを明らかにした。

 また上川陽子法相はこの日の衆院法務委員会で「一般論」としながら「セクハラは、女性が職場で生き生きと働くことのできる環境を阻害する。女性の人権に関する重大問題だ」と指摘した。

 

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