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【社会】

熊本地震2年 教訓継承、思い新た 福島の被災者と交流

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 最大震度7を二度観測した二〇一六年四月の熊本地震は十四日、最初の激震「前震」から二年を迎え、発生時刻の午後九時二十六分に合わせて被災地で黙とう。犠牲者は、熊本、大分両県で関連死を含め二百六十七人に上った。「教訓を伝えなければ」。命と向き合った夜を振り返り、被災者たちは思いを新たにした。

 熊本県益城(ましき)町の仮庁舎近くにある木山仮設団地の集会所には竹灯籠約四百個が並べられ、午後九時二十六分に被災者らが黙とうした。自治会長の荒瀬芳昭さん(68)は「生き残った私たちはしっかり再建していかないといけない」と語った。

 これに先立ち、同町の「テクノ仮設団地」で敷地に並べた約千個の発光ダイオード(LED)が点灯され、ピンクや緑など鮮やかな色が「忘れない4・14・16益城町」の文字を浮かび上がらせた。住人の吉村静代さん(68)は「地震があったということを次世代に語り継いでいきたい」と力強く話した。

 熊本市の藤崎台県営野球場では、プロ野球のソフトバンク−ロッテ戦の試合が降雨中止となる前に両軍の選手らが黙とうした。

 木山仮設団地ではこの日、東京電力福島第一原発事故の被災者との交流会も開催。福島県富岡町で被災し、同県郡山市の仮設住宅に身を寄せる無職関根富子さん(71)は「仮設暮らしはストレスが多い。とにかく隣近所の人間関係を大切にしてほしい」と助言した。熊本地震でアパートが全壊したアルバイト後藤晴代さん(45)は「防災の意識を持つべきだった」と振り返った。

 熊本市では、災害時に言葉や習慣の壁で困難な状況に陥りやすい外国人への対策を考えるセミナーも。パプアニューギニア出身で熊本大に留学中のフランシス・ワーギライさんは「地震をほとんど経験したことがない国の人は備えができていなかった」と指摘。地域住民と一緒に災害訓練を実施する必要性を訴えた。

 

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