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【社会】

「セクハラ1年半前から」 社員への被害 複数回 テレ朝会見

財務省の福田事務次官によるセクハラ問題で、記者会見するテレビ朝日の篠塚浩報道局長(右)と長田明広報局長=19日午前0時2分、東京都港区で

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 「女性社員はセクハラ行為について事実をあいまいにしてはならないという思いを持っている」。財務省の福田淳一次官(58)がセクハラを否定しつつ、辞任を表明したことを受けて、テレビ朝日が十九日未明に会見を開き、一年半前から福田氏にたびたびセクハラを受けていたと明らかにした。一方で女性社員は上司にセクハラを報道するよう相談したが、取り上げられなかったことから週刊誌に持ち込んだといい、同社は「深く反省している」とも述べた。

 「週刊新潮で報じられているセクハラ問題で、記者の中に当社の女性社員がいることが分かった。福田次官は否定しているが、セクハラ被害は事実」

 東京・六本木のテレビ朝日本社二階のプレゼンルーム。会見冒頭、テレビ朝日の篠塚浩報道局長はこう切り出した。同社がセクハラ被害を把握したのは十六日。女性からの申し出を受け、事情聴取を行い被害があったと結論づけたという。福田次官の辞任表明から五時間後の緊急会見には、百人近い報道陣が詰めかけ、約四十分間質疑が続いた。

 会見での説明によると、女性社員は福田次官とは一年半前から複数回、一対一で会食をしていたが、セクハラ発言があったため、やりとりを録音するようになった。録音は自らの身を守るためだったといい、篠塚局長は「会社なり上司に説明する際に必要になるだろうと考えた」と説明した。

 女性社員はセクハラ被害を受けていることを報じるべきだと上司に相談したが、上司は「放送すると本人が特定され、二次被害がある。報道は難しい」と消極的だったという。

 そのため、女性社員は被害が黙認されるという強い思いから、週刊新潮に連絡。録音データの一部を提供した。篠塚局長は「(セクハラ被害の訴えに)適切に対応できなかったことは深く反省する」としつつ、「取材活動で得た情報を第三者に渡したことは遺憾」とも述べた。

 財務省の調査協力には「第三者性に疑問がある。慎重に検討したい」とした。女性社員は「福田次官がハラスメントを認めないまま辞意表明したことは残念」と話したという。

 会見では報道陣から内部調査について質問が飛んだが、篠塚局長は「詳細はご勘弁を」「本人や上司の特定につながる」と答えるにとどまった。 (内田淳二、宮尾幹成)

 

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