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【社会】

はしか感染 沖縄で増加 GW前 気をもむ観光業界

観光客向けにはしかの注意喚起文書(手前)が置かれた那覇空港のカウンター

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 沖縄県で、はしかの患者が今月十九日までの約一カ月間で六十五人となり、連日増え続けている。ゴールデンウイーク(GW)を控え観光客のキャンセルも出始めており、県関係者は「思い切って来てくださいとは言いづらい」と気をもむ。県はホームページで、ワクチン接種歴を確認した上での渡航を促している。

 はしかは、日本は土着のウイルス感染がない「排除状態」と世界保健機関(WHO)が二〇一五年に認定したが、海外からの輸入感染はその後も起きている。

 沖縄では今年三月二十日に台湾から来た三十代の男性が診断された後に続出し、学級閉鎖もあった。県によると、三十代の患者が二十二人と最も多い。この世代のワクチン定期接種回数は一回のみ。ほかの世代は、過去の感染や二回接種で免疫力が比較的高い人が多いという。

 那覇市の繁華街「国際通り」はいつも通りのにぎわいを見せており「五歳の長男は予防接種をしているので心配ない」(四十二歳会社員)と話す観光客もいる。一方で、県は、これまでに海外観光客を含め百七十人超の宿泊キャンセルを確認。地元ホテル大手「かりゆし」の当山智士社長は「繁忙期にキャンセルが少し出るのではないか」と懸念する。

 ホテル業界は、従業員のワクチン接種を奨励するなど対策に乗り出している。ただ、はしかは感染力が非常に強く「空気感染で手の届かないところがある」(ホテル業界幹部)と、難しさを指摘する声もある。

 在日米軍専用施設が集中する沖縄の観光業は、二〇〇一年の米中枢同時テロの影響で打撃を受けた経緯もあり、別の業界関係者は「テロ後のように風評で落ち込むのが怖い」とこぼす。

 

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