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【社会】

豊洲観光拠点 着工めど立たず 「小池知事は謝罪を」

万葉倶楽部が事業の提案書で示していた施設のイメージ図=東京都提供

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 十月に開場する豊洲市場(東京都江東区)の観光拠点「千客万来(せんきゃくばんらい)施設」の着工見通しが立っていない問題で、事業予定者の万葉倶楽部(くらぶ)(神奈川県小田原市)は二十五日、小池百合子知事が前提条件を変更したことに原因があるとして、小池知事に謝罪を求める文書を都に提出したことを明らかにした。この日は、施設を建設するかどうか同社が都に回答する期限だったが、謝罪などがなければ判断できないとして、今後も協議を続けることにした。(川田篤志)

 都と同社によると、文書では、小池知事が昨年発表した築地市場(中央区)の跡地を「食のテーマパーク」とする構想が実現すれば、豊洲の千客万来施設と競合して採算が取れなくなると主張。構想の撤回と小池知事の謝罪を求めた。

 都は同日夜、関係局長会議を開いて対応を協議。小池知事は「真摯(しんし)に対応してきたが、残念ながら事業者の理解が得られなかった。今後も整備の早期実現に向けて努力したい」と語り、近く副知事を同社に派遣して協議を進める。

 会議後、小池知事は報道陣の取材に「(計画を)全部ゼロにするよりは、どのように理解してもらえるかを考え、誠意を持って対応したい」と説明。謝罪をするかどうかは「謝罪とはどの点についてなのか」と明言を避けた。

 都と同社は二〇一六年に基本協定を締結。しかし、小池知事が豊洲市場への移転延期を表明し、「食のテーマパーク」構想を公表したため、撤退を含めて検討している。

 <千客万来施設> 豊洲市場内の一角に整備する予定の観光拠点。万葉倶楽部の事業提案によると、1・1ヘクタールの土地に170以上の飲食・物販店が入る商業ゾーンや、24時間営業の温泉とホテルを整備する。来場者数は商業ゾーンで年間約138万人、温泉・ホテルで約55万人を想定。当初は昨年1月に着工し、来年8月に全面開業する予定だった。地元の江東区は豊洲市場受け入れの条件として同施設の整備を求めている。

 

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