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【社会】

「帰国 結びつけて」 拉致被害者家族 会談見守る

 南北首脳会談の行方には、北朝鮮による日本人拉致被害者の家族も関心を寄せている。長い間進展がない拉致問題だが、六月上旬までに開かれる予定の米朝首脳会談と合わせ、大きく動きだす可能性もある。家族は「チャンスととらえてぜひ帰国に結びつけて」と期待を寄せる。

 横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(82)は二十七日午前、自宅で会談の中継を見て、「(北朝鮮には)何度もひっくり返されてきたから、冷静に見ている。いいようになってほしい」と不安と期待を交錯させた。「日本人拉致の言及があるかどうか分からないが、結果が出ないと何も言えない」とした上で、夫滋さん(85)の体調を気遣い「早く解決してもらわないと困る」と話した。

 今月二十二日、田口八重子さん=同(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(79)は、都内で安倍晋三首相と面談し「情勢がめまぐるしく変わっている。拉致問題解決に向けうまく展開してほしい」と訴えた。

 面談後に開かれた問題解決を求める「国民大集会」。松木薫さん=同(26)=の弟信宏さん(45)は「まず(北朝鮮が発表した)死亡という言葉を撤回させないと前に進めない」と強調し、「兄も六十四歳。精神的にどういう気持ちでいるんだろうか」と懸念した。

 拉致問題は、被害者五人の帰国につながった二〇〇二年の日朝平壌宣言以降、大きな成果はないまま。家族ら関係者の高齢化が進んでいる。拉致の可能性が否定できない「特定失踪者」の大沢孝司さん=同(27)=の兄昭一さん(82)は「体調が悪くなってからでは、再会して抱き合って昔話ができない。これ以上待てない」と語った。

 

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