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【社会】

竹本住太夫さん死去 93歳、文楽太夫の人間国宝

2014年4月、引退公演で「桜丸切腹の段」を語る竹本住太夫さん=大阪・国立文楽劇場で

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 人形浄瑠璃文楽の太夫で文化勲章受章者、人間国宝の竹本住太夫(たけもとすみたゆう)(本名岸本欣一(きしもときんいち))さんが二十八日、肺炎のため大阪市の病院で死去した。九十三歳。大阪市出身。葬儀・告別式は五月一日午後零時半から大阪市阿倍野区阿倍野筋四の一九の一一五、大阪市立やすらぎ天空館で。喪主は妻光子(みつこ)さん。

 生後間もなく六代目竹本住太夫の養子になった。一九四六年、二代目豊竹古靱太夫(こうつぼだゆう)(後の豊竹山城少掾(やましろのしょうじょう))に入門し、豊竹古住太夫の名で初舞台を踏んだ。九代目竹本文字太夫を経て八五年、七代目住太夫を襲名した。

 「自分は不器用。稽古するより上達の道がない」と猛修業し、八一年に太夫の最高位の「切場(きりば)語り」になった。得意演目は「沼津」「野崎村」「酒屋」など。世話物にしみじみとした情感を通わせる奥深い芸は高い評価を受けた。八九年に人間国宝認定。二〇〇二年、日本芸術院会員。〇五年に文化功労者に選ばれ、一四年に文楽界で初めて文化勲章を受章した。

 人形遣いの人間国宝、初代吉田玉男さん(故人)、吉田簑助さんらとともに文楽人気を盛り上げ、文楽が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されるのに貢献した。大阪市の橋下徹市長(当時)が文楽協会への補助金削減を打ち出した際、前面に立って文楽の重要性を訴えた。一四年五月、惜しまれながら現役を引退した。

 

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