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【社会】

介護職、セクハラ経験3割 利用者や家族から

 「入浴介助でいやらしい言葉を繰り返された」「介護サービス中にアダルトビデオを流す」。介護サービスの利用者やその家族からセクハラを受けたことがある介護従事者が約三割に上ることが、介護従事者の労働組合「日本介護クラフトユニオン」のアンケートの中間集計で分かった。「利用者ありきの仕事だが、従事者の安全も考えて」と切実に悩む姿が浮き彫りになっている。

 労組によると、アンケートは組合員約七万八千人を対象に四〜五月に実施している郵送方式の無記名調査。四月二十日までに回収した千五十四人分(女性九百八人、男性百四十六人)を集計した。

 セクハラの内容は「不必要に接触をはかる」「性的冗談を繰り返す」などが多い。経験者のうち19%が「誰にも相談しなかった」と答えており、その理由として「介護職は我慢するのが当然という風潮」「プロの介護職なら受け流すべきだと言われる」との声が寄せられた。

 セクハラの原因(複数回答)に関しては認知症や精神疾患などに伴う症状とは別に、「介護従事者の尊厳が低く見られている」「ストレスのはけ口になりやすい」との回答が六割を超えた。必要な対応として利用者らへの啓発とともに、介護サービス事業所内での情報共有も多く挙がった。

 調査を担当した村上久美子さんは「働く環境を良くしないと、介護の人材不足は解消しない。労組として対策を検討し、何とか状況を改善したい」と語った。 (石川修巳)

 

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