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【社会】

不登校寄り添い、新聞20年 悩める子たちの支えに

創刊20周年を迎える「不登校新聞」

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 不登校の子どもたちに寄り添おうと、一九九八年に創刊した「不登校新聞」が五月一日、二十周年を迎える。この間、不登校への偏見は改善されつつある一方で、不登校の子の数や、児童生徒に占める割合は増えている。編集長の石井志昂(しこう)さん(36)は「子どもの視点から情報を発信し続けたい」と話している。 (清水祐樹、写真も)

 今月二十四日、東京都北区のビルに入る編集局は、最新号の校正作業に追われていた。「“楽しかった学校”が変わった4月」。前回の十五日号では、一面で不登校になった少女(15)の体験談を取り上げた。タブロイド判八ページの紙面は、相談先の紹介や関連行事の案内など、情報が満載だ。

 不登校新聞は市民団体が母体となって創刊した。現在はNPO法人・全国不登校新聞社が月二回、紙版と電子版で発行。自らも不登校だった石井さんらスタッフ三人と若手ボランティア総勢百三十人が、月一回の会議で内容を話し合う。

編集長の石井志昂さん=東京都北区で

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 不登校は怠けや甘え、逃げ、社交的でないといった性格や、心の病が強調されがちだった。二〇〇一年には町村信孝文部科学相(当時)が「履き違えた自由が不登校を生む」と発言し、物議を醸した。こうした偏見の解消にも、紙面を通じて取り組んできた。

 近年、どの子も不登校になり得るとの認識が広まり、フリースクールなどの受け皿も増えている。文科省の調査では、児童・生徒の全体数は減る一方、不登校の子の数や割合は増加。一九九七年度の約十万五千人(0・85%)から、二〇一六年度は約十三万四千人(1・35%)となった。

 石井さんは「大型連休明けは夏休み明けと並び、不登校になる子が増える」と説明。「悩む人たちに、必要な情報を届けたい」と話している。新聞は月額八百二十円。購入などの問い合わせは編集局=(電)03(5963)5526=へ。

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