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【社会】

脱走23日目 受刑者逮捕 逃走容疑 広島駅近くの路上

広島市南区の路上で警察官に取り押さえられる平尾龍磨容疑者(右から3人目、画像の一部を加工)=30日午前、木村謙一さん提供

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◆「泳いで本州へ」「刑務所の人間関係嫌に」

 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の平尾龍磨(たつま)容疑者(27)が脱走した事件で、広島県警は三十日、JR広島駅近くの広島市南区西蟹屋三の路上で平尾容疑者を発見し、逃走の疑いで逮捕した。脱走から二十三日目。愛媛県警が逃走と窃盗容疑で指名手配しており、今治署へ移送した。

 両県警や捜査関係者によると、「広島県尾道市の向島で、空き家などの食料品を食べて潜伏し、海を泳いで本州へ渡った」という趣旨の供述をしている。泳いで渡ったのは、向島の防犯カメラに平尾容疑者に似た不審者が写っていた二十四日夜以降とみている。

 財布と現金二万円余りを持っており、電車で移動した可能性がある。

愛媛県警今治署に到着した平尾龍磨容疑者=30日午後

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 「刑務所での人間関係が嫌になった」「逃げるのがしんどかった」とも話しており、愛媛県警は脱走の動機や長期にわたる潜伏の状況を調べる。

 三十日午前十一時二十五分ごろ、広島市南区にあるインターネットカフェの店員が「似た人がいる」と一一〇番した。近くで、警察官が平尾容疑者を発見。路地に入り、塀を登って逃げようとしたところを確保した。

 短髪でひげを生やし、黒の長袖シャツにパーカを着用。スパッツに短パンを重ね着し、靴下にサンダルをはいていた。

 平尾容疑者は、盗んだとみられる身分証明書を使ってネットカフェを利用していた。

 逮捕容疑は八日午後六時十分ごろ、同作業場から逃走したとされる。窃盗の手配容疑は、脱走後の八日夜、今治市内の住宅から車を盗んだとされる。

 同作業場は塀のない開放的矯正施設で、八日夜、脱走が発覚。今治市と瀬戸内しまなみ海道で結ばれている向島で、平尾容疑者が使ったとみられる盗難車が見つかり、島内に潜伏しているとみて捜索していた。

 向島で、十三日までに現金などの窃盗被害が計七件発生。一部の現場で容疑者の指紋を検出した。

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 平尾容疑者は、九州を中心に盗みを繰り返したとして窃盗罪などで二〇一五年から服役し、刑期は二〇年一月までだった。昨年十二月から同作業場に収容された。

 法務省によると、同作業場で一九六一年の開所以降、今回を含め十七件二十人の逃走事案があった。

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