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【社会】

福島第一に外国人実習生 東電、就労ルール逸脱

 外国人技能実習生六人が、東京電力福島第一原発施設内で建設作業に従事していたことが一日、東電への取材で分かった。東電は昨年二月、関係省庁と協議の上、事故を起こした第一原発施設内で実習生を働かせないと発表、元請け企業に周知していた。東電は「就労の自主的なルールを逸脱した。改めて元請け企業に契約内容の確認を徹底させる」とした。

 東電は、他にも昨年二月以降に施設内で実習生が就労したケースがあるかどうかの確認作業を始めた。「実習生を雇用しないよう求めていたが管理しきれず、東電にも責任がある。不十分な点があった」としている。

 東電によると、実習生は昨年十一月から第一原発施設内で、がれきや伐採木などを処理する廃棄物焼却施設の基礎工事などに従事。放射線管理区域外のため放射線防護に関する教育は行われなかった。線量計を装着する決まりはないという。元請け企業は建設会社の安藤ハザマ(東京)。

 外国人技能実習生を巡っては、盛岡市と福島県郡山市の建設会社が、ベトナム人実習生を、実習計画には記載されていない福島県内の除染作業に従事させていたことが発覚。法務省などが「除染作業は技能実習の趣旨にそぐわない」とする見解を示していた。

<外国人技能実習制度> 外国人を日本の企業や農家などで受け入れ、そこで習得した技術を母国の経済発展に役立ててもらう制度。1993年に創設。期間は最長3年だったが、昨年11月の技能実習適正化法の施行で最長5年になった。職種は農業や機械加工、自動車整備などに介護が加わり、77に上る。昨年12月末時点での実習生は約27万人。国籍別ではベトナム、中国、フィリピンの順に多い。違法な時間外労働や賃金の不払いなどの問題も指摘されている。

 

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