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【社会】

脱走受刑者、潜伏別荘に長文メモ 刑務所での不満など

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 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から脱走した受刑者の平尾龍磨(たつま)容疑者(27)が広島市で逮捕された事件で、潜伏先とされる広島県尾道市・向島の別荘の屋根裏から、刑務所での不満などを記したとみられる長文の手書きのメモが見つかったことが、捜査関係者への取材で分かった。

 平尾容疑者が書き残したものとみられ、愛媛県警は脱走前の状況を確認するため、刑務官や他の受刑者から事情を聴く方針。この他、逃走中に盗んだとみられるミニバイクが見つかったことも分かった。

 捜査関係者によると、バイクは尾道ナンバー。四月三十日、広島県竹原市のJR安芸長浜駅近くで見つかった。平尾容疑者は同駅から電車に乗って広島駅に向かったと供述している。

 長文メモの一部に「刑務官にいじめられた」という趣旨の内容があったことが既に判明。平尾容疑者は三十日に逃走容疑で逮捕された後、「刑務所での人間関係が嫌になった」「あと半年で出られることが分かっていたが、それでもつらいので逃げた」と供述している。

 平尾容疑者は、九州を中心に盗みを繰り返したとして窃盗罪などで二〇一五年から服役し、刑期は二〇年一月までだった。

◆法相、向島訪れ謝罪

 平尾龍磨容疑者の逮捕を受け、上川陽子法相は二日、容疑者が潜伏していたとみられる広島県尾道市の向島を訪問した。住民の代表者らと面談し、約三週間も大きな負担を強いたとして謝罪。「皆さまの声をしっかりと聞いた上で、対策を講じたい」と述べた。

 作業場ではこれまで、今回を含めて二十人が脱走しており、住民側は「刑務所の体制がほとんど変わっていなかったから、今回の事案が起きた」と改善を求めた。

 面談後に報道陣の取材に応じた上川氏は、住民側から、子どもたちが受けた精神的苦痛に対するケアなどを求める要望書が手渡されたと話した。

 

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