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【社会】

闘牛場の女性立ち入り解禁 新潟・旧山古志村

牛の角突きの取組後に「小豆丸」を引き回すオーナーの森山明子さん=5日、新潟県長岡市で

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 新潟県旧山古志村(現長岡市)で、四日と五日に行われた国の重要無形民俗文化財「牛の角突き」で、昨年まで男性に限られていた闘牛場内への女性オーナーの立ち入りが初めて認められた。山古志闘牛会の松井富栄会長(36)は「男女の関係なく、牛を大切にする人たちの気持ちを尊重し伝統を続けたい」と話す。

 立ち入りは闘牛「小豆(あずき)丸」のオーナーで、長岡市の介護職員森山明子さん(39)が「頑張った牛をねぎらいたい」と昨年末、松井会長に相談。闘牛会は議論を重ね、取組後にオーナーが牛を連れて場内を回る「綱引き」への女性の参加を、四日に始まった今年の初場所から認めた。

 四日の綱引きには、神戸市の旅行業荒木有希(ゆき)さん(44)が参加。五日は、森山さんが大勢の観客の拍手を浴びながら、小豆丸を引き回した。「今までは見ているだけだったが、場内は迫力も倍だった。気持ちが良かった」。森山さんは満面の笑みを浮かべた。

 「牛の角突き」は、二頭の牛がぶつかり合う伝統行事で、毎年五〜十一月に開催。酒や塩で闘牛場を清める儀式の後は「女人禁制」とされていた。

 長岡市の団体役員今井勇さん(62)は「伝統を守る一方、時代に合わせることを話し合いで決めたのは素晴らしい。多くの人が角突きを見るきっかけになってほしい」と話した。

 

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