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【社会】

青山ブックセンター 六本木店、38年の歴史閉じる 来月本店に統合

6月25日に閉店する青山ブックセンター六本木店=7日、東京都港区で

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 芸術書を中心に特色ある品ぞろえで知られる書店「青山ブックセンター」の六本木店(東京都港区)が、六月二十五日の営業を最後に閉店することが分かった。一九八〇年に開店し、トレンドに敏感な若者に愛されていたが、三十八年の歴史に幕を閉じることになり、常連客からは惜しむ声が上がった。 

 同店によると、高額な専門書の売り上げや夜間営業の需要がここ数年低迷していたという。運営会社によると、商品などは本店(渋谷区)に統合され、店舗は本店のみの一店舗になる。

 閉店を知って店に駆けつけたアメリカ文学の研究者宮永隆一朗さん(35)は、「海外の文学書も豊富でよく使っていた。デートの待ち合わせをするなど思い出の場所だったので残念」と肩を落とした。

 眠らない街、六本木の中心部に立地し、かつては午前五時まで営業していた時期もある。「青山ブックセンター」の頭文字を取り「ABC」の略称でも呼ばれていた。

 コラムニストの泉麻人さん(62)は「アートやサブカル系のおしゃれな本が多く、当時は店内を歩くだけでしゃれた人間になれた気がした。今回の閉店は活字文化の衰退とともに、再開発が進む六本木の一時代を飾った店の終焉(しゅうえん)が重なった出来事」と評した。

 青山ブックセンターは二〇〇四年、債権者の破産申し立てで当時の全七店舗を閉店。別会社が財政支援して一部店舗の営業を再開したが、その後、その会社も自己破産。現在は、新古書店などを展開するブックオフコーポレーションが運営している。 (川田篤志)

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