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【社会】

袴田さん再審、来月判断 DNA型鑑定の手法争点

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 一九六六年に静岡県で一家四人が殺害された強盗殺人事件で死刑確定後、静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放された袴田巌(はかまだいわお)さん(82)の即時抗告審で、東京高裁(大島隆明裁判長)は七日、六月十一日に再審開始の可否の決定を出すと明らかにした。

 地裁決定は弁護側の鑑定結果に基づき、犯人の着衣とされる「五点の衣類」に付いた血痕のDNA型が袴田さんと一致しないと認定、再審開始を認めた。即時抗告審では、地裁決定の根拠となったDNA型鑑定の手法が信用できるかどうかが争点になった。

 検察側は「外部からの混入物が検出された可能性が高い」とし、再現実験でも血液由来のDNAは検出できなかったと主張。高裁の依頼で鑑定手法を検証した法医学者は「DNAを分解する酵素が用いられており不適切」との報告書を提出した。

 これに対し弁護団は、検証には不備があり、弁護側の実施した追試では血痕のDNA型が抽出できたと指摘した。

 高裁が東京高検の即時抗告を棄却しても、高検は最高裁に特別抗告できる。抗告せずに確定すれば静岡地裁で再審公判が始まる。

 高裁が静岡地裁決定を取り消した場合は弁護側が特別抗告するとみられ、袴田さんは死刑囚の立場のまま審理の場が最高裁に移る。

 袴田さんは六六年八月に逮捕され、八〇年に死刑が確定。第二次再審請求で静岡地裁は二〇一四年三月、開始決定を出した。

 

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