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【社会】

自宅手前で女児被害か 新潟 発見数時間前に殺害?

保護者に付き添われ、登校する小針小学校の児童=9日午前、新潟市西区で

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 新潟市西区のJR越後線の線路で、近くの小学二年大桃珠生(たまき)さん(7つ)の遺体が見つかった殺人、死体遺棄事件で、列車にひかれた遺体は、警察官が駆け付けた際、既に体温が低い状態で、出血もほとんどなかったことが九日、捜査関係者への取材で分かった。

 死因は窒息で、新潟西署捜査本部は、発見現場とは別の場所で殺害され、数時間後に遺体が遺棄されたとみて捜査。現場や女児の帰宅経路周辺の防犯カメラを解析するなどして詳しい経緯を調べている。

 女児の通っていた小学校では九日朝、全校集会が開かれた。校長は取材に、スクールカウンセラーを配置すると明らかにした。

 捜査本部によると、女児は七日午後三時ごろに友人と下校し、自宅近くの踏切を渡るまでに別れた。捜査本部は当初、この踏切から遺体発見現場までの距離を約二百メートルと説明していたが、約四百七十メートルに訂正した。

 母親が同五時ごろ、新潟西署に「娘が帰ってこない」と通報。同十時半ごろに上り普通列車にひかれ、死亡しているのが見つかった。顔はうっ血していた。

 現場は単線で、約十分前に下り列車が通った際は異変はなかった。捜査本部は、女児が別の場所で殺害された後、下り列車が通過して上り列車がさしかかるまでの約十分間に現場に遺棄されたとみている。

◆「怖い」「早く捕まえて」 保護者と不安のなか登校

 大桃さんが通っていた市立小針小学校では九日朝、児童が保護者に付き添われながら登校した。「怖い」「早く捕まえて」。地域住民の間にやり場のない悲しみと怒りが広がった。

 午前七時すぎ、校門前や通学路には、教職員や警察官が立ち、周囲を警戒。保護者にしっかりと手を握られた児童が次々と校門をくぐる。普段と違う雰囲気に緊張した様子だったが、教職員の姿を目にすると表情を和らげる児童もいた。

 「子どもには今回の事件の話をして気を付けるように注意した」。三年の息子を送りに来た主婦佐藤加代子さん(34)が不安げな様子で話す。一年の娘の登校に付き添ったという四十代の父親は「親御さんの思いを考えると言葉がない。早く事件が解決してほしい」と訴えた。

 「どんな言葉でも良いので、天国に向かって声をかけてあげてください」。小針小では午前八時半ごろから、臨時の全校集会を開き、長谷川豊校長が約七百人の児童に、女児が亡くなったことを伝えた。児童らは真剣な表情で校長の話に聞き入った。

 発見現場の線路沿いには人通りはなく、周囲はひっそりとしていた。線路脇に手向けられた花は、降り続く雨でぬれていた。近くに住む七十代の女性は「事件は信じられない」とうつむきながら話した。

 

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