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【社会】

後絶たぬプリウス盗 静かなエンジン裏目 窃盗車、空き巣悪用も

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 ハイブリッド車(HV)のトヨタ・プリウスが盗まれる被害が後を絶たない。日本損害保険協会(損保協会、東京)の調査で、プリウスは自動車盗の車種別で2割超を占め、4年連続で最多。捜査関係者は「エンジン音が静かなので盗まれやすく、別の犯罪にも悪用されやすいのではないか」とみている。 (加藤健太)

 警視庁は十日、盗んだプリウスで移動しながら空き巣に入ったとして、窃盗と住居侵入の疑いで、愛知県豊明市二村台七、自営業折戸政明(39)、同県安城市安城町名広、無職岡崎光顕(37)の両容疑者を逮捕したと発表した。

 逮捕容疑では、昨年十一月中旬、豊明市内の駐車場で男子大学生(22)のプリウス(百万円相当)を盗み、この車で移動し、名古屋市の飲食店経営の男性(35)宅に空き巣に入り、三百十万円と腕時計など計約一千万円相当を盗んだとされる。

 捜査三課によると、いずれも「身に覚えがない」と容疑を否認している。三課は、二人を含むグループが二〇一六年以降、東京、愛知、岐阜、三重など広域で、ほかにも自動車盗と侵入盗を約三十五件(計約一千万円相当)繰り返したとみている。自動車盗の大半はプリウスだった。

 三課によると、プリウスはサイドミラー近くの小窓が割られていた。小さいためガラス片が飛散しにくく、大きな音もしない。プリウス盗に多い手口という。

 警察庁や損保協会は被害を防ぐため、照明やカメラが付いた駐車場を利用し、ハンドルやタイヤの固定器具、イモビライザーなどの盗難防止装置を取り付けるよう呼びかけている。

 警察庁などによると、盗難車は犯罪に悪用されるほか、部品が不正輸出されたり、別の車と合体させて不正登録を受け、販売されたりしている。防犯機器販売会社の担当者は「プリウスは蓄電用のバッテリーが、高値で取引されている可能性がある」とみている。

 損保協会の調査によると、自動車盗の保険金支払件数は年々減る一方、三百万円以上の車の割合が増え、昨年は27%。一件あたりの支払額は、過去最多の二百五十三万円だった。保険金支払件数の多い都道府県は大阪、愛知、茨城、埼玉、千葉の順だった。

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