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【社会】

「残業代ゼロ」過労死生む 遺族と弁護団が撤回求め共同声明

残業代ゼロ制度の撤回を求める「過労死を考える家族の会」の寺西笑子代表世話人(前列中央)ら=16日午後、東京・霞が関の厚労省で

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 過労死遺族らでつくる「過労死を考える家族の会」、過労死弁護団、日本労働弁護団は十六日、記者会見し、国会で審議中の「働き方」関連法案に盛り込まれている高収入の一部専門職を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制度(残業代ゼロ制度)」創設の撤回を求める共同声明を発表した。

 声明は、残業代ゼロ制度について「二十四時間、休みなしで働けという業務命令が合法となる制度」と指摘。その上で「際限のない長時間労働を強いられる危険性が極めて高く、『過労死促進法』だ」と批判した。

 二〇一三年に過労死したNHK記者佐戸未和さん=当時(31)=の母恵美子さんは会見で「法案では対象者は一部に限定されているが、将来一般職にまですそ野が広げられる恐れがある。真面目で責任感の強い人ほど頑張ってしまい、娘のような過労死を生む結果になる」と訴えた。

 家族の会代表世話人の寺西笑子(えみこ)さんは「(残業代ゼロ制度が導入されれば)『定額働かせ放題』になり、過労死しても責任も問えないというひどいことになる。確実に過労死が増える、死人が増える制度であり、絶対に反対だ」と強調した。 (上坂修子)

 

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