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【社会】

脳梗塞2度、歌い続け ヒデキ63歳死去

西城秀樹さんが出演した「バーモントカレー」のテレビCMの一場面=ハウス食品グループ本社提供

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 二度の脳梗塞に倒れながら懸命のリハビリを経てステージに立ち続けた歌手の西城秀樹(さいじょうひでき)(本名・木本龍雄(きもとたつお))さんが十六日午後十一時五十三分、急性心不全のため死去した。六十三歳。広島市出身。葬儀・告別式は二十六日午前十一時から東京都港区南青山二の三三の二〇、青山葬儀所で。喪主は妻木本美紀(きもとみき)さん。

 所属事務所によると、西城さんは先月二十五日夜、自宅で家族と団らん中に倒れ、横浜市内の病院に運ばれたが、意識は戻らなかった。

 一九七二年に「恋する季節」でデビューした西城さんは「ヒデキ」の愛称で人気に。郷ひろみさん、野口五郎さんと「新御三家」と呼ばれた。精悍(せいかん)な顔立ちで、長い髪を振り乱して歌う「絶唱型」と呼ばれるボーカルと激しいステージアクションは多くの女性ファンの心をつかんだ。

 大衆的な歌謡曲とロックを融合した“歌謡ロック”のパイオニアとされ、J−POPなどその後の音楽界に多大な影響を残した。「激しい恋」「傷だらけのローラ」(ともに七四年)、日本歌謡大賞を受賞した「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」(七九年)、「ギャランドゥ」(八三年)などは、後世に歌い継がれる名曲とされる。

 俳優としても活躍し、テレビドラマ「寺内貫太郎一家」で父親役の小林亜星さんと交わす親子げんかのシーンは名物に。あまりの激しさに西城さんが腕を骨折したこともあった。

 七三〜八五年に起用されたカレーのテレビCMで使われたフレーズ「ヒデキ、感激!」は流行語に。九一年には、アニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマ「走れ正直者」で人気が再燃、ヒット曲を連発した時代を知らない世代にもファンを広げた。

 二〇〇三年と一一年に脳梗塞で倒れたが、リハビリを続け、先月十四日にもコンサートに出演していた。

 

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