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【社会】

「チバニアン」命名迷走 「データ偽装」指摘、審査中断

チバニアン命名の根拠となる地層「千葉セクション」=2016年3月、千葉県市原市で

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 地球の歴史のうち七十七万〜十二万六千年前を「チバニアン(千葉時代)」と名付けるための申請を巡り、国際学会での審査が中断していることが十八日、関係者への取材で分かった。申請したチームとは別の日本の地質学者らが、「データが偽装されている」などと指摘したためで、申請チームは「科学的に問題はない。迷惑している」としている。

 七十七万年前に地球の磁気のN極とS極の向きが逆転した痕跡が千葉県市原市の地層「千葉セクション」に良好な状態で残っており、チームは命名を目指して国際学会に申請。昨年十一月に一次審査を通過していた。

 しかし、地元の学者らでつくる団体が今年四月、国際学会関係者や競合相手のイタリアチームに「偽装」を告発するメールを送り、審査が中断。団体の楡井久(にれいひさし)・茨城大名誉教授(地質学)は「論文が別の地点の測定結果を使っている」とし、「命名は無理だろう」と話している。

 申請チームは、国際学会に事情を文書で説明。中心メンバーの岡田誠茨城大教授(古地磁気学)は「研究では別の地点のデータを使ったこともあったが、このことはきちんと解説していた。申請時には千葉セクションで新しいデータを取り直している」と話した。

 

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