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【社会】

朝丘雪路さん死去 俳優、歌手「雨がやんだら」

2011年、本社のインタビューに答える朝丘雪路さん

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 俳優、歌手、舞踊家とマルチに活躍した朝丘雪路(あさおかゆきじ)(本名加藤雪江(かとうゆきえ))さんが四月二十七日に死去していたことが十九日、分かった。八十二歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。死因は不明だが、アルツハイマー型認知症のため療養していた。

 日本画家伊東深水を父に持ち、三歳から日舞を始めた。宝塚音楽学校を経て、宝塚歌劇団在団中にジャズ歌手として注目された。一九五五年に退団後は五九年まで松竹専属、その後はフリーとなり映画、テレビ、舞台に幅広く出演した。

 六六年から約十五年間、日本テレビ系「11PM」にレギュラー出演し、司会の大橋巨泉さんとの軽妙なやりとりで人気を博した。

 歌手としては「雨がやんだら」(七〇年)などのヒット曲を持ち、日本舞踊では八五年に深水流を創設して家元となった。二〇〇三年、舞台「人生ふたりづれ」などで芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。夫は俳優津川雅彦さん。長女真由子さんも俳優として活動している。津川さんの母とのエピソードをつづった著書「嫁姑『赤の他人やほっちっち』」も話題を呼んだ。

◆おっとり系 愛され活躍

 日本画家の父、伊東深水に溺愛された朝丘雪路さんは、愛嬌(あいきょう)たっぷりなおっとりした「お嬢さまキャラ」の言動でも親しまれ、俳優や舞踊家として活躍したほか、テレビ番組でも人気を集めた。

 「大変な世界だろうと思っていたら、楽しいじゃん。だから長く続いたと思う」。司会を務めた人気番組「11PM」で、朝丘さんの豊満な胸を「ボイン」と表現した大橋巨泉さんからテレビの醍醐味(だいごみ)を学んだ。

 番組時は、夫の津川雅彦さんにも作らないお弁当を持っていったほど大橋さんと仲が良かったと明かした。

 二〇一一年、長年の功績がたたえられ、旭日小綬章を受章した。「自由に楽しく今まできましたのに、その上ご褒美なんて」と朝丘さんらしい口調で喜びを語っていた。

 宝塚歌劇の百周年の記念公演にはOGとして駆け付け、往年のスターらとともにステージを盛り上げた。

 

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