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【社会】

際立つ特異さ 疑問多く 新潟女児遺棄逮捕から1週間

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 新潟市西区の市立小針小二年大桃珠生(たまき)さん(7つ)殺害事件は、新潟県警が死体遺棄容疑などで小林遼(はるか)容疑者(23)を逮捕してから二十一日で一週間。事件後の足取りなどが徐々に浮かぶ一方で、大桃さんとの接点や車に乗せた経緯、特異さが際立つ線路への遺棄を選んだ理由など、多くの疑問も残る。新潟西署捜査本部は殺人容疑での立件に向け、全容の解明を進める。

 捜査本部が市内の道の駅に軽乗用車で立ち寄った小林容疑者の身柄を確保したのは十四日朝。遺体が見つかったJR越後線の線路付近で事件当日の七日、防犯カメラやドライブレコーダーに写った車を重点的に捜査し、四月に書類送検した女子中学生の連れ回し事件から、初期の段階で捜査線上に浮上したうちの一人だった。

 ただ、車を押収して調べた結果明らかになった、ランドセルと同系色の塗料の付着は、この時点では捜査本部も把握しておらず、「決め手の証拠はなかった」と捜査幹部は明かす。それでも身柄確保に踏み切ったのは、自殺の兆候を察知したため。直前の数日間は容疑者が自宅から出ておらず、久々に車で外出したところを追跡。道の駅で捜査員が取り囲んだ。車内には練炭としちりんがあった。

 事情聴取に「線路に遺体を置いた」と認め、逮捕したのは十四日夜。捜査関係者によると、取り調べには「淡々と応じている」といい、車内での殺害を認める供述をしていることも判明した。

 殺害は七日午後三時ごろ下校し、帰宅の途中で連れ去られた直後とみられる。約三十分後には日本海の海岸方面へ向かう容疑者の車を防犯カメラが記録。約七時間後の午後十時半ごろ、二人の自宅近くの線路で遺体が見つかるまでの間、どこで何があったのか。捜査本部は調べを進める。

 現段階で(1)大桃さんとの接触は故意か偶然か(2)どのような経緯で車に乗せたのか(3)事故偽装のためだったとしても、なぜすぐに発見される線路に遺棄したのか−などが曖昧なままだが、解明は供述頼りの側面も濃い。捜査関係者は「容疑者の話をうのみにはできない」と、慎重な裏付けが必要との見方を示し「極めて残忍な犯行。殺人容疑での再逮捕を目指し、捜査を進める」と強調した。

 

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