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【社会】

森友交渉記録 主な内容

「森友学園」問題を巡り、財務省が23日の衆院予算委理事懇談会に提出した「本省相談メモ」とされる資料。安倍昭恵首相夫人の発言に関しての記述も見られた

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 財務省が23日、公表した学校法人「森友学園」などとの交渉記録の主な内容は次の通り。(肩書は当時)

 2013年6月28日 籠池泰典氏が、小学校用地として大阪府豊中市の土地取得を近畿財務局に照会。開校時期は15年4月と説明

 8月13日 鴻池祥肇参院議員の秘書「籠池氏は当初借り受け、数年後の購入を希望している」

 10月30日 府の担当者「籠池氏は安く借りられると話している」

 11月19日 府「土地買い受けには約10億円必要だが、計画は示されていない」

 14年1月27日 豊中市の担当者「森友から相談を受けている。強引なところもあり対応に苦慮」

 3月4日 府「(森友の計画書は)受理できるレベルではない。資金計画は非常に曖昧。小学校名『安倍晋三記念小学校』として進捗(しんちょく)できるのか、取り扱いに苦慮」

 27日 府「安定的な学校経営は難しい。話にならない」

 4月15日 近財担当者の心証。「国への非難、自己主張の妥当性を一方的に述べるのみ。真摯(しんし)な対応は期待しがたい」

 6月2日 近財が土地開発に対応するよう豊中市に働き掛けたと森友側に報告。「要望にできる限り沿うように努力したと理解願いたい」

 17日 近財「要望の『貸付』は本省にも相談し『協力する』と結論が出た」

 鴻池秘書「(森友側から)府と近財との折衝に時間をとられているという愚痴めいた話のほか、首相夫人の現地訪問を指すような報告もあった」

 8月18日 近財「土壌汚染対策や地下埋設物除去は行うのか。事業費に含まれるのか」。森友側は計画中と回答

 11月7日 近財「早く買い受けできないか」

 森友側「3、4年後に購入したい。ボーリング調査で想定以上の軟弱地盤と判明。貸付料などは安くなるはずだ」

 12月17日 近財が森友側に契約書類の説明。「土壌汚染対策費などの支払額を協議。適正と判断したら支払える」

 森友側「実際に要した費用は支払うべきだ」

 15年1月9日 近財は土地の貸付料を年3400万円程度と提示。値下げが難しいと説明。籠池夫「国家的見地からの考えや、ここに小学校を建てる意義を考慮して賃料を出してほしい」

 29日 平沼赳夫衆院議員の秘書「森友側から貸付料の相談があった」

 2月17日 鳩山邦夫衆院議員の秘書「籠池氏の意向は賃料が安くならないかということ。できることを検討して」

 3月6日 籠池夫「汚染土壌は全て除去する。国は費用を無審査で全額支払うべきだ」

 12日 籠池夫「速やかに支払うと書面で出せ」

 近財「できない」

 籠池夫「話をしても無駄。裁判しかない」

 近財「国土交通省大阪航空局に要請し、早期に支払うよう努力させる」

 13日 森友側「土壌汚染対策工事中の貸付料は支払わなくてよいという考え方だ」

 近財「そういうことはできないと説明した」

 23日 籠池夫「開校初期は収支が厳しい。引き下げてほしい。国も歩み寄りが必要」。近財は拒否すると、籠池夫は「これでは話にならない」

 26日 籠池夫「軟弱地盤が高額にならない。貸付料も見直すべきだ」

 4月14日 近財「軟弱地盤は評価額に反映させる。貸付料は下がる。売却代金も考慮する」

 籠池夫「なるべく早く契約したい」

 5月27日 籠池夫「将来の売買価格が9億3200万円でないという保証、安心材料がほしい」

 近財「将来の価格はその時点で評価。現時点で保証は不可能」

 29日 国と森友側が定期借地契約を締結

 6月4日 柳本卓治参院議員の秘書「籠池氏は貸付料が高額で何とかならないかと言っている」

 籠池夫「昨日は谷垣禎一自民党幹事長にお会いしてきた」

 7月9日 森友側から「雨水が流入している」との情報があり、現地確認。近財など「事業の推進に努力させてもらうが、籠池氏らとの関係がぎくしゃくしている」

 31日 籠池諄子氏(妻)「小学校開設は安倍首相、首相夫人、自民党幹部も認識している(何かあれば、いつでも相談できる)」

 8月5日 籠池夫「もっと安くすべきでは」

 近財「減額は一切要望に応じられない」

 籠池妻「入学説明会は首相夫人に来てもらう。首相もお願いしている」

 27日 汚染土の下から廃棄物。近財「必要な作業であれば国が有益費として支払える」

 9月30日 籠池夫「早期の支払いは国の約束。話が違う。貸付料の鑑定もおかしい」

 近財「国が審査し、適正と認めた内容だ」

 弁護士「こちらも鑑定士が確認した結果。書面をよく確認して」

 近財と大阪航空局が協議。近財「15年度内予算化は本当に無理か」

 航空局「難しい」

 25日 近財「土地汚染改良と地下埋設物撤去を現地確認。今後、有益費支払いの書類審査を行う。年度内は困難」

 12月18日 籠池夫「財務局は有益費を速やかに支払うと説明した」

 航空局「来年度当初と説明している」

 16年1月6日 籠池妻「優遇措置が可能との説明を受けたい」

 近財「適用できない」

 籠池夫「法律で適用できると書いてある。よく検討して。鴻池議員の口利きで進めてきた話だ」

 2月18日 森友側「17年度にも買い受けたい。ただし軟弱地盤で基礎工事に5億円程度見込まれる。十分に配慮して価格を決めてほしい」

 近財「評価は鑑定士がする」

 籠池妻「施工会社が土地を掘り起こすと異臭がした。施工はきっちりなされているのか」

 近財「問題はないと認識している」

 籠池妻「異臭解消費用は払ってもらいたい」

 近財「これ以上の経費負担は考えられない」

 3月11日 籠池妻「土地にごみが。撤去費用がかかり、工期も延びる。だましたのか」

 近財「状況確認のため現地にうかがう」

 14日 現地確認後、籠池夫「6月に首相夫人も来る。大変なことになる」

 近財など「大量のごみを想定していなかった。処分費用はいくらか」

 森友側「少なく見積もって1000万円程度では収まらない」

 近財「検討する」

 15日 籠池夫「工期に遅れが。棟上げ式には首相夫人の出席を調整しており、重大な問題だ」

 理財局「対応する」

 24日 弁護士「森友側が土地を買い取る方法で解決したい」

 近財「価格は適正に算出する必要がある」

 30日 籠池夫「国が処理すべき内容」

 航空局「今すぐ国が発注することは困難」

 弁護士「撤去費をすぐ支払ってくれるのか」

 航空局「予算確保できていない」

 弁護士「理由にならない。解決策は売却価格からの減額。できなければ賠償請求する」

 籠池夫「首相夫人を招待する。できなければ私は切腹する覚悟」

 4月5日 森友側「ボーリング調査で34〜38メートルに固い層があり、その下は著しく弱い層と分かっている。くいの深度や本数は周辺を参考にした推定しか提示できない」

 航空局「推定でも評価に反映させたい」

 弁護士「推定で適正な減額評価ができるのか。調査の必要がある」

 近財「検討したい」

 弁護士「廃棄物撤去も費用相当額を反映してもらう必要があるが、大きな評価減とならないようだ。しっかり評価を」

 森友側「液状化が発生し、くい打ちにも影響する。これも減額要素。グラウンド側も深度3メートル程度からごみが含まれている層を確認した」

 5月18日 籠池夫「地下埋設物で工事費が増大した。訴訟しない条件で土地を買うのなら、金額は限りなくゼロに近いものであるべきだ」

 近財「鑑定中だがそんな金額にならない」

 籠池妻「とんでもないことを言うな。学校建設は中止。訴訟する」

 籠池夫「新たに地中からダイオキシンが出たという情報もある。とんでもない土地であると踏まえて金額を出すべきだ」

 6月1日 近財「契約書案に同意してもらえる点を確認したので申し上げる。売買額は1億3400万円」

 弁護士「了解」

 9日 契約書案を近財が森友側に提示

 20日 国と学園が契約書に押印。森友側の要望で金額は非開示に

 

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