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【社会】

米朝会談中止 拉致被害家族、複雑な心境 「残念」「期待変わらず」

 トランプ米大統領が米朝首脳会談中止を決めたことに関し、北朝鮮による拉致被害者の家族は二十五日「進展すると思っていただけに残念」と落胆の声を上げる一方で「米国への期待は変わらない」と、米朝の対話再開に望みをかける複雑な心境も口にした。

 横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母親、早紀江さん(82)は「駆け引きの一つ。また元に戻るのかもしれないし、先に進むのかもしれないし」と冷静だ。「北朝鮮も米国も何もしないわけにはいかない。中止は一つの過程では」と話した。

 めぐみさんの弟で家族会事務局長の拓也さん(49)は「米朝首脳会談後の日朝首脳会談に期待していたので残念だ。ただ会談だけが目的化して何も得られないよりは、北朝鮮の非核化への対応を見極めたのは評価している」と語った。

 田口八重子さん=失踪当時(22)=の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(79)は「拉致被害者の解放を具体的な流れにするには米国の力を借りなければならない」と、米朝の対話が再開されることを望んだ。

 神戸市出身の被害者有本恵子さん=同(23)=の父親、明弘さん(89)も「金正恩(キムジョンウン)氏の言動を怪しいと感じたからこそ米国は中止したのだろう。準備に時間がかかるのは当然で、トランプ氏に期待することに変わりはない」と、再び会談への機運が高まることを期待した。

 鳥取県米子市の被害者松本京子さん=同(29)=の兄孟さん(71)は「直前に中止になるのは今までと同じだ」と残念そうに話した。

 

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