東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

籠池夫妻、10カ月ぶり保釈 首相や昭恵氏に「本当のこと話して」

保釈後、記者会見する籠池泰典被告と妻の諄子被告=25日、大阪市の大阪弁護士会館で

写真

 学校法人「森友学園」による補助金詐欺事件で、詐欺罪などで起訴された前理事長の籠池泰典(かごいけやすのり)(65)、妻の諄子(じゅんこ)(61)両被告が二十五日、勾留先の大阪拘置所から保釈された。昨年七月末、大阪地検特捜部に逮捕されて以降、十カ月近く勾留されていた。両被告は大阪市内で記者会見に臨み、「国策勾留であると認識している。家内については全くの冤罪(えんざい)だ」と検察を批判した。 (山田雄之)

 会見で籠池被告は、安倍晋三首相に対して「為政者は本当のことを言うべきだ。正々堂々と伝達、報告するものだ」と指摘。また安倍首相の妻で、学園が開設を目指した小学校の名誉校長だった昭恵氏については「本当のことをしっかり伝えていただいたらいいのではないか」と述べた。

 学園への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざんについては「国民のサーバント(奉仕者)である国家公務員がすべきことではない。国民に対する背信だ」と批判した。

 国会の証人喚問などで見せた「籠池節」は健在で、小学校建設についても「いまだ諦めていない。吉田松陰先生の志を持って進んでいきたい」と語った。

 初公判で起訴内容を認めるかどうかは「まだ言えない」と明言しなかった。

 大阪地検特捜部は、学園が大阪府豊中市の国有地で開校を目指した小学校建設を巡り、国の補助金約五千六百万円を詐取したとして両被告を起訴。大阪府や大阪市の補助金計約一億二千万円をだまし取ったなどとして追起訴した。

 昨年十一月の保釈請求が却下され、今月に再度請求していた。大阪地裁は二十三日に保釈を決定、検察側の準抗告も二十五日に退けた。保釈保証金は籠池被告が八百万円、諄子被告が七百万円。

 大阪拘置所前にはこの日、百人を超す報道陣が詰め掛けた。両被告が姿を現したのは、午後五時二十分すぎ。ネクタイに黒いスーツ姿の籠池被告は右手を上げ、外で待っていた弁護士に軽く会釈をした。諄子被告は拘置所の建物を振り返って深々と頭を下げ、無言で迎えの車に乗り込んだ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報