東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

対馬のカワウソは3匹? 韓国と同種 親子の可能性も

 国内で三十八年ぶりの野生のカワウソが昨年見つかった長崎県・対馬には、韓国などに生息するのと同種のユーラシアカワウソの雄二匹、雌一匹の少なくとも三匹が生息している可能性が高いと、環境省が二十八日、発表した。このうち雄の一匹と雌は遺伝子が似ており、親子やきょうだいかもしれないという。

 環境省は「妊娠した雌が韓国から流れ着くなどした可能性がある。雄と雌の生息が確定すれば、今後、繁殖も期待される」としている。一方、これまでの調査と同様、日本にかつて生息し、絶滅と判断されているニホンカワウソの痕跡は見つからなかった。

 環境省は、島内でカワウソの痕跡を調査。昨年七月〜今年一月に採取したふん十個を分析し、生息数や性別、遺伝子の特徴を調べた。ふんの数や密度なども合わせて考えると、対馬にいるのは多くても数匹程度と推測された。

 対馬のカワウソは昨年二月、琉球大が設置したカメラに一匹が写ったことで確認された。約五十キロ離れた韓国からユーラシアカワウソが流れ着いたとみられていたが、生息数はよく分かっていなかった。琉球大のカメラにはその後もカワウソが捉えられている。

 国内ではかつてニホンカワウソが各地に分布したが、毛皮目的の狩猟や生息環境の悪化で数を減らし、一九七九年に高知県須崎市で目撃されたのが最後とされていた。環境省は二〇一二年、生息を三十年以上確認できないとして「絶滅」と判断した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報