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【社会】

豊洲観光拠点計画白紙へ 業者との協定 都、解約で最終調整

 豊洲市場(東京都江東区)に整備する観光拠点「千客万来施設」の着工見通しが立っていない問題で、都が事業者の「万葉倶楽部(くらぶ)」(神奈川県小田原市)との協議を打ち切り、同社と結んだ運営に関する協定を解約する方向で最終調整に入っていることが、関係者への取材で分かった。

 近く結論を出す見通しで、解約する場合、都は公募のやり直しを検討する。豊洲市場は観光拠点の整備の見通しが立たないまま、今年十月の開場を迎えることになる。

 同社は二十八日、これまでに投じた設計費など約十億円の補償があれば「解約を検討することは可能」などと都に伝えた。これに対し、小池百合子知事も「早急に結論を出したい」と表明していた。

 ただ、法的に補償が可能なのかや、千客万来施設が豊洲市場の受け入れ条件だった地元の江東区に理解を得る必要がある。白紙に戻すことに慎重論もあり、最終決定への詰めの作業が残っているという。

 同社は、小池知事が昨年六月に打ち出した築地市場(中央区)跡地の「食のテーマパーク」構想に対し、競合して採算が取れなくなると反発。二十八日には、築地再開発の具体的な内容が分からず、「採算の見通しさえも検討できない状況」と都に文書で伝えていた。

<千客万来施設> 豊洲市場内の一角に整備予定の観光拠点。万葉倶楽部の事業提案によると、1・1ヘクタールの土地に170以上の飲食・物販店が入る商業ゾーンや、24時間営業の温泉とホテルを整備。来場者数は商業ゾーンで年間約138万人、温泉・ホテルで約55万人を見込んでいた。当初は昨年1月に着工、来年8月に全面開業の予定だった。

 

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