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【社会】

首相と加計氏面会「私が言った」 事務局長、愛媛県に謝罪

愛媛県庁を訪れ、西本牧史企画振興部長(手前右)らに謝罪する加計学園の渡辺良人事務局長(奥右)ら=31日午前

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 学校法人「加計(かけ)学園」の渡辺良人事務局長が三十一日午前、愛媛県庁を訪れ、同学園の獣医学部開設を巡り、安倍晋三首相と加計孝太郎理事長が二〇一五年二月に面会したと伝えていたのは虚偽だったとして謝罪した。謝罪後、報道陣の取材に応じ、「獣医学部を形にしたいという思いで、ふと思ったことを言った」と自身がうその説明をしたと述べた。

 獣医学部開設を巡る問題について、加計氏らは一度も記者会見していない。

 渡辺氏は県庁訪問時の冒頭、「このたびは愛媛県に対し多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳なく思っている。おわびを申し上げます」と頭を下げた。中村時広知事は海外出張のため不在で、対応した西本牧史企画振興部長は「県に誤った情報を伝えていたというのは非常に重大だ」と苦言を呈した。その後、渡辺氏は非公開で約三十分、経緯を説明した。

 渡辺氏は報道陣に対し、県にうその説明をしたことについて「十数年来、煮詰めてきた新しい獣医学部計画を何とか形にしたいと思い、ああいうことを言った」と釈明。うそが認可につながったのではないかと問われると、「そうは思わない」と苦笑した。

 だが、新文書には「二月二十五日の首相と加計氏の面会を受け」と明記し、首相面会が実現したことを前提に、学園側が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)から資料提出を指示されたとの記載もある。

 首相面会がなければ、なぜ柳瀬氏の指示につながったか説明がつかないが、渡辺氏は「よく分からない」などと述べ、取材を十数分で一方的に打ち切った。午後には今治市役所も訪れる。 (池田悌一)

<愛媛県の新文書> 愛媛県今治市に4月に開学した学校法人「加計学園」運営の岡山理科大獣医学部を巡り、県が作成した交渉経緯に関する新たな文書。参院予算委員会の要請を受け、県が5月21日に提出した。安倍晋三首相は22日、学園の加計孝太郎理事長と2015年2月25日に面会し、「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたとする記載内容を否定。5月28日の参院予算委でも改めて否定し、「伝聞の伝聞を書いた」文書だとして信ぴょう性に疑義を唱えた。

 

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